FILE:03 SCENE
Another Gate

Devilish heart

寝言



「違う。…涼みに行ってるだけだ」
もしくはただのウサ晴らし。





「んぅ…、アク…、アクスる…?」

心地良く寝ていた所に肌を探られ、アオはくすぐったそうに声を発した。
けれど頭がぼーっとしているせいか、上手く舌が回ってくれない。

「言えてないぞ、アオ…。」

そんなアオに、けれどそれが可愛くて、何度もキスを送ってしまう。
寝ぼけながらも、一生懸命名前を呼んでくれようとする愛しい者の姿にたまらなくなって、
アクルクスは完全に欲情していた。

「…ぅ…?ん、…やぁ…///」
「お前、可愛すぎるんだよ…。」

起こされるようにかしかしと首を甘噛みされ、
かと思えばそれを癒すように舐められる。
玩ばれる体と、太腿に硬く当たるアクルクスの熱に、
夢に返ることは許されず、ぼんやりとアオは目を覚ましていった。

「…なんで、寝かしてくれないの…?もう///」
「寝れるもんなら、寝てればいいんじゃないか?」
「―――意地悪。」

二人の甘い夜は、今だ続いていく…。

end

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