FILE:03 SCENE
Another Gate

童話パラレル アリス





I

+Down the Rabbit-Hole.
白うさぎ 黒うさぎラグラスさんに何故か追われるアリス=ソウちゃん。







VI
ふと見ると木の上に、ちぇしゃ猫ヘルが乗っかっていました。



猫好きのアリスは堪らず、うささん忘れて追っかけたくなりましたが
猫は消えちゃいました。アリスは思いました。
(これでちぇしゃ猫襲う役柄いたらヘクトだろうな…。え?いない?…残念。)





VII
+A Mad Tea-Party.
三月うさぎアテと帽子屋ダークがお茶してました。
二人の間でずっとヤマネのクロノスが寝ていたので
帽子屋はヤマネにちょっとあついお茶をかけていました。



この後さらに二人はヤマネをお茶のポットに押し込もうとしていましたが
(それは入らない)とアリスは思いました。




VIII

トランプの兵達が白バラを赤く塗っていたところにキングの行列がやって来ました。



******

重々しい行列の一番最後から、ハートのキングとクイーンがやってきます。
馬が引く赤い馬車の上では、王様が王妃を膝に乗せてご機嫌な様子でした。

「拗ねた顔も可愛いけど、大人しくしててくれない?…そんなに僕のこと好きなんだ?」

「言ってること分からないから。…降ろしてサタネル。」
けれど王妃は嫌がりながらも、王様の膝から降りようとしています。

そんな行動に動じるどころか、微動だにせず。
王妃の腰に腕を回したまま、隙あらばその顔にキスを落とそうとしている王様の様子に
あんなセクハラ塗れだと王妃が可哀想だな…と思いましたが、その光景を見ているのはアリスだけでした。

「アオの方からキスしてくれたら、膝からは降ろしてあげる。」
「絶対嫌。…もう変な所触らないで!」

(誰か助けてあげようよ…って皆見て見ないフリしてやんの。)

どうやら王妃は愛情で嫁いだ訳ではなく、力付くで王様のものにさせられたようです。
ただそこで、アリスは自分と同じくその二人を見ている人物に気付きました。
ハートの宝石があしらわれた王様の王冠を大事そうに抱える兵士、ハートのジャック。
彼は真っ赤な目を細めて王妃に視線を送り、妖しげに微笑んでいました。

(おお!!かっこいいの居たっ!その調子で早く王妃を攫ってあげてv)

心の中で応援するアリスでしたが、まだジャックは王様の隙を窺っているようにも見えます。
確かに今は馬車の周りが他の兵達にも囲まれているので、攫うとしたら他の時がいいかもしれません。

そのうちにアリスは、行列に紛れてまたしてもこちらを見ている黒うさぎに気が着きました。
また口説かれるんだろうかと身構えていると、やはりうさぎはこちらへ向かってきます。
思わず逃げようと後ろを向きかけましたが、這い蹲った庶民達のせいでそれは叶いませんでした。
動物の状態でぴょんぴょん向かってくる姿は大変可愛いらしいものでしたが
黒うさぎはこちらへ向かってくる途中で青年の姿になり、アリスを見下ろしてきます。

「やっと見つけたv」
「見つけられた!?…って普通逆じゃ…。ウサさんは追ってこないと思います。」
「ソウちゃんが追ってきてくれなくなったら、俺が追うしかないでしょ?」
「(せめてアリスって呼ぼうよ…)物語がめちゃくちゃになります…。」
「もうなってるでしょ。クロケー飛ばして裁判になるみたいだし。」





「キングの后に収まった訳」について
キングサタネルは、とりあえず既成事実を作ってしまおうとか
いう所から始まり、そのうち周りの人間が次次消えていったり、
暗殺さわぎなどの奇怪な事件が起こり「これ以上犠牲者が増えても困る」
と、あきらかに犯人のキングに嫁いだらしいとか。
そんな時きっと城にお宝盗みに入った怪盗アクルと出会ったとか。
そしてこの時に「次は必ず王妃を奪いに行く」と予告され
後日アクルはハートのジャックになって城へ潜入したとか。

******



XI +Who Stole the Tarts?



「ハートの女王のタルトをジャックが盗んだ」件の裁判で
ジャックがキングたちの前で鎖に繋がれていてました。
実はタルト食べたのは知らんふりしてる王だったりとか。
でもジャックは女王に言いました
「今も俺が盗みたいのはたった一つ」




XII

裁判の終わりころにアリスはトランプたちに襲われ、

それをはらいのけようとして目覚めました。

アリスはお姉さんヴィラの膝枕されていて、視界には
下からみても立派なおっぱー…アリスは幸せな気持ちになりました。



そこへ、うさラグラスさんがしつこくアリスを追ってきました。

「…お母さん?娘さんを俺に下さい。」と黒うささんは色々間違えていました。
「ばかもん!!見て分かるじゃろ!わしはソ…アリスの姉だ!!」
「うわぁぁん;;ヴィラーっ!!」と縋り付いて大泣きです。
「お主、アリスに何をした!?」
「色々しちゃったv」

そしてアリスは、黒うさぎさんに攫われていきました。
独りそこに残ったお姉さんは、どうしたらー・・・




とかいうとこで、おわり。







S†Sapphire:蒼十さん(文)
Alice Blue:gさん(web素材)

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